秋田県鹿角市の小学生が1日、農作物の収穫を体験しました。収穫したのは3年前から育てているシイタケです。森や木など山の恵みとキノコの関係も学びながらそれぞれの役割にも理解を深めていました。
シイタケを収穫したのは、鹿角市の大湯小学校の6年生8人です。この活動は、森林の役割や大切さを児童に学んでもらおうと、鹿角市が3年前に企画しました。
シイタケは育つのに2~3年かかるといわれています。今回収穫するシイタケは、児童が3年前、3年生の時に原木に穴をあけて菌を植え付けたものです。
木で栽培されるシイタケ。収穫に先立ち、市の職員から「土壌動物やキノコ、カビがなければ植物が育つ栄養豊かな土を作ることができなくなり、森が滅んでしまう」とキノコと森の関係を学びました。
それぞれが与える影響を理解して、いざ収穫です。
3年という年月で肉厚で豪快に育ったシイタケ。児童が次々と収穫していくと、バケツはすぐにいっぱいになりました。
男子児童は「とても大きいのでおいしそう。お母さんが作る料理で食べたい」と笑顔を見せていました。
女子児童は「シイタケには色々な栄養分があるので、けがをしたときに食べたい。肉じゃがにして食べたい」と学んだことを交えて話していました。
鹿角市農地林務課・小舘源太主査:
「シイタケなどの山の恵みを味わう機会を持ってもらいたい。作業や収穫体験は普段なかなかできないので、大湯小学校のみなさんに収穫してもらった」
収穫を終え、山の幸を食べるのが楽しみと話す児童たち。シイタケは自宅に持ち帰り、思い思いの料理で味わうということです。