夕食時、育ち盛りの柔道部員たちから聞こえてきた「少ない…。(Q.もっと食べたい?)食べたいです」「普通におかわりしていたのが急になくなって…」という切実な声。
おかわりができなくなり、お米の量はパックご飯3個に制限。

そんな事態に陥った要因といえば、備蓄米放出後も解消されることのない米不足。
首都圏にあるスーパーでは、これまでにない事態が発生しています。

5月1日から、一部の特売品を除く全ての商品を、5kg税込み5000円を超える値段で販売しているといいます。

スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん:
うちは取引している問屋さん自体が備蓄米の入荷がないので、安いお米は入荷していない。

そして、高校の寮生活にも思わぬ余波が。

岡山・倉敷市にある作陽学園高校の柔道部。
県予選20連覇中の強豪です。

強さの源の1つが食生活。
寮生活を送る部員は練習後、漫画のような米のドカ盛りを食べ力をつけていましたが、4月30日、改めて食堂を訪れてみると、あのドカ盛りは姿を消し、なぜか部員たちはパックご飯を手にしています。

実は今回の米不足を受け、1人あたりの食べる米の量を厳格化。
夕食はパックご飯3個分・480グラムとなっていて、パッと見はそれなりの量にも見えますが、体重158kgの部員にとっては、これまでの半分にも満たないといいます。

柔道部員は「普段はご飯1kg…」「(パックご飯)3パックは全然足りないです」と話します。

作陽学園高校 柔道部・川野一道監督:
競技的にパフォーマンスを上げようと思った時に、どうしてもお米をおかわりして体を大きくすることが必須なので、非常に苦しい状況というのが正直なところ。