帰省やレジャーなど出かける機会が多くなる大型連休の期間中、特に気を付けたいのが、高速道路での逆走です。
4月26日には東北自動車道で逆走車の事故が発生し、3人が死亡しています。
「逆走をしない」また「逆走車を回避する」にはどうすればいいのか。
専門家に聞きました。
JAF鹿児島支部・江原諒さん
「GWやお盆、年末年始、皆さんがお出かけする時期に逆走が起こる可能性がある時期です」
注意を呼びかけるのは、JAF鹿児島支部の江原さんです。
大型連休が始まった4月26日、栃木県の東北自動車道で起きた逆走車による事故では3人が死亡、10人が重軽傷を負いました。
県警によりますと、逆走は県内の高速道路でも2024年1年間に23件確認されています。
逆走が発生するメカニズムです。
JAF鹿児島支部・江原諒さん
「高速道路に乗るときに知らないIC・ジャンクションだと『あれ、こっちでいいのかな?』となったりする。そういった時に誤進入してしまい、逆走が起こる」
その上で、逆走が発生しやすい場所について、2つあると話します。
JAF鹿児島支部・江原諒さん
「IC、ジャンクションでは高速道路に乗り降りする際に起こりえる。SA・PAでは出る際に、出る方向を間違って逆走してしまう」
インターチェンジでは、進めない道に誤って入ってしまう「誤進入」や、行き先を間違ってUターンやバックしてしまうことが逆走の原因となっています。
またサービスエリアでは、施設を利用した後に、入り口から出たり、出口でUターンしてしまうことがあるそうです。
それでは逆走をしないためには何が大切なのでしょうか。
JAF鹿児島支部・江原諒さん
「乗る場所、降りる場所、サービスエリアなど目的地までの事前の下調べ、確認が重要になってくる。不安が軽くなって心に余裕が出てくる」
心に余裕のある運転で標識の見落としや、道の間違いを防ぐことが大事です。
最後に逆走車に遭遇した場合の対処方法です。
JAF鹿児島支部・江原諒さん
「逆走車に気付いた時には真っ先に左側や路肩に寄せる。余裕があればクラクションを鳴らす。逆走車や周囲の車にも周知することで、事故の確率を下げられる。逆走はいつ起こるかわからない。普段の運転から心がけてほしい」