買いたくても手が届きにくいコメ不足と言われる中、広島の街中で目を引く意外な「売り場」を「ツイセキ」します。
【辰已麗キャスター】
「海田町にあるおコメの卸売り会社です。作業をされているんですけど、ペットボトルにコメを詰めているのはどういうことなんでしょうか」
ペットボトルに詰められていくのは、2合分のコメです。
なぜペットボトルかというと…
【辰已麗キャスター】
「じゃあ、ミルキークイーンを。お!出てきました。すごい!普通の飲み物と同じ自販機と何ら変わらない手順でおコメが買えました」
真っ黄色で…愛らしい表情のキャラクター「コメ男くん」が目を引くコメ専門の自販機。コメ不足が叫ばれる中、広島で24時間、年中無休で買うことができます。
当初は「コロナ禍」で遠出をしなくても買えるようにと誕生しましたが、深刻なコメ不足を受け、去年秋には一時設置した全10カ所で品切れ状態となりました。
【コメ自販機を企画ヒロソー・奥山和良社長】
「最初は住宅街がいいかなと思っていたんですが、実際やってみたら街中のほうが売れますね。自販機なので誰が買っているか分からないんですね」
広島県内でコインパーキングを運営する「ヒロソー」が、主に自社の敷地内に設置しています。
海田町のコメの卸売り会社と協力し、県内の銘柄を中心に取り揃えています。
【カツヤ・水迫雄一営業課長】
Q:プロデュースの仕方も難しかったんじゃないですか?
「一般のスーパーで買わないようなコメをラインナップにあげたり…(価格高騰などで)コメの原価を計算すると苦しいところはあるんですけど、なんとかヒロソーさんとワンコインでなんとか続けていきたいねと」
販売するのは全6種類。
白米だけでなく「雑穀米や玄米を一度食べてみたい」という人にも無理のない分量を意識しました。
【辰已麗キャスター】
「赤飯のような赤い炊きあがりですが、どんな味なんでしょうか。いただきます。ん!モチモチです!黒米の部分だけ食感が残っていてプチプチ弾ける感じがまた面白いです。なかなか扱いが難しいイメージがありましたけど、自動販売機で買って手軽に楽しめるのはいいかもしれません」
コメ不足と言われコメの価格は上昇を続けています。
先行きが見通しにくい中、1回分を手軽に食べられる売り方が新しい選択肢となっています。
【コメ自販機を企画したヒロソー・奥山和良社長】
「なんでパックご飯じゃないんですかと言われたときに、やはり炊き立てが食べてほしかったので。キャンプとか広島のお土産ですかね。ペットボトルなんでお土産などに使ってもらえれば」
《スタジオ》
【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「ちょっと試してみたいっていうところもあります。一人暮らしの方だと2合はちょうどいいのでは…消費者に色んな選択肢があるのがいいと思います」