福岡県内の20代の男性を、特殊詐欺のいわゆる「受け子」「出し子」役として他人に紹介した疑いで、19歳の男子大学生が逮捕されました。
職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、福岡県内の大学に通う19歳の男子生徒です。
福岡県警によりますと、男子大学生は去年12月上旬、犯罪の実行役をさせることを知りながら、福岡県内の20代の男性会社員に対し「割のいいバイトがありますよ」「物を運ぶだけです」などと言って、特殊詐欺の「受け子」や「出し子」役として、氏名不詳の人物に紹介し、公衆道徳上有害な業務につかせる目的で職業紹介をした疑いです。
事件当時、大学生と男性会社員は福岡市・中洲の飲食店でバイトとして一緒に働いて、男性会社員が遊ぶ金欲しさにバイトを探していたところ、大学生から特殊詐欺の「受け子」などを勧められたということです。
その後、男性会社員は大学生の指示で秘匿性の高いアプリをスマートフォンに入れ、氏名不詳の人物から仕事の説明や指示が来ましたが、怖くなり、去年12月中旬に警察に相談したことで、事件が発覚、大学生の逮捕に至りました。
警察は、事件に関わるほかの関係者への捜査もあることから、大学生の認否について明らかにしていません。
警察は、大学生と指示役とのつながりや報酬の有無など、事件の全容解明を進めています。