鳥取大学医学部附属病院は、手術支援ロボットアームを使い、脊椎の病気「狭窄症」の手術を山陰で初めて行ったと発表しました。
鳥大附属病院が「狭窄症」の手術で使ったのは、手術支援ロボットアーム「Cirq(サーク)」です。
狭窄症や椎間板ヘルニアなどの脊椎の病気の手術では、従来、X線で体内を透視しながら手作業で骨に穴を開けてネジを入れていましたが、「Cirq」はCT撮影した患者の体内の画像をもとに穴を開ける位置を指し示すなどして、正確にネジを入れるのを支援してくれます。
鳥大附属病院は、3月上旬に60代女性の椎間板ヘルニアの手術に初めて使用し、術後の経過も良好だということです。
鳥大附属病院によると、手術支援ロボットを使った脊椎の病気の手術は、山陰で初めてだということです。
鳥取大学医学部整形外科・谷島伸二准教授:
どうしても私たちが背骨の手術の話をすると、やはり『怖い』とイメージが先に立ってくると思います。それが、今までより無くなったと思っていただいてもいいと思います。安心してお声がけいただければいいと思います。
鳥大附属病院は、これまでに3例の脊椎の病気の手術で「Cirq」を使っていて、今後も手術支援ロボットを活用しながら、より安全な手術を提供していきたいとしています。