3月に倉吉市にオープンした鳥取県立美術館への美術品の移転作業などで休館していた鳥取県立博物館が、5月1日に2か月半ぶりにオープンします。
鳥取のお宝が「見やすく」リニューアルされています。

5月1日にリニューアルオープンする鳥取市の鳥取県立博物館。
倉吉市の鳥取県立美術館の開館に合わせ、約1万点の美術品の引っ越し作業と館内整理のため、2月17日から休館していました。

今回のリニューアルでは、館内を鳥取の「自然史」、「歴史と民俗」、「藩と城」の3つのカテゴリーに分類。
単に展示するだけでなく、「県民と一緒に作り上げていく」という思いを込め、各部屋の名前を「展示室」から「展示活動室」に変更しました。

このうち「自然史」のコーナーでは、室内に「活動ラボ」を設置。来館者が博物館内の資料を自由に使って研究できるスペースを作りました。

作野俊介記者:
こちらの活動ラボのコーナーは、学芸員の許可があれば標本を自由に見ることができます。

目玉の展示の一つ「ダイオウイカ」の標本も照明を明るくし、吸盤のひとつひとつまで観察しやすくしました。

作野俊介記者:
タッチコーナーでは、「キツネの毛皮」を触ることができます。

これまで企画展などで使われていた特別展示室の一つを動物のはく製などを保管する収蔵室に変更。現在まだ整理中ですが、6月ごろから事前予約で見学することができ、「見学できる収蔵室」になります。

鳥取県立博物館・福代宏学芸課長:
自然史の標本や歴史資料、民俗資料資料を通して鳥取県の過去を知り、未来を共に考えていく博物館にしていきたい。

5月1日からはリニューアルを記念した企画展「とっとりの藩と城」を開催。
鳥取県の発展の礎となった鳥取藩や鳥取城の歴史、文化、美術工芸品などが紹介されます。リニューアルした県立博物館のコンセプトは鳥取県の「宝蔵」。これからも「県の宝」を広く発信する役割を担います。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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