OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1975年(昭和50年)4月30日に岡山市で撮影された映像です。

現在の岡山市南区藤田は当時、児島郡藤田村でした。藤田村は岡山市に編入され、63年の歴史に幕を下ろすのを前に閉村式が行われました。

藤田村の村制施行は1912年(明治45年)4月1日です。児島郡の資料によると、児島湾干拓事業などを手掛けた藤田組(大阪の商人・藤田伝三郎が設立)がこの地区を開墾したことから、藤田という地名になったそうです。

1960年代以降、岡山県の南部で都市化・工業化が進むにつれ、広域行政の必要性が高まり、岡山市では1969年(昭和44年)の西大寺市との合併を皮切りに、周辺10町村と5回にわたる合併が行われました。

隣接する興除村が岡山市に合併の申し入れを行った影響を受け、藤田村議会でも岡山市との合併協議を行うことになりました。1973年1月の村長選挙で高橋力氏が村長に就任したのを機に、村議会は74年3月に合併推進を決議、同年12月10日に岡山市議会、藤田村議会で合併議案が賛成多数で可決されした。藤田村は5月1日に岡山市と合併しました。

市の記録では、1968年以降、近隣市町村との合併により、1954年(昭和29年)4月時点に比べて、市の面積は約3.3倍の約510万平方メートルにまで拡大。人口も約2.3倍の51万7881人にまで増え、一挙に50万人都市へと成長しました。

岡山放送
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