今月で丸9年となった熊本地震についての話題です。
阿蘇郡南阿蘇村にある熊本地震の震災ミュージアム『KIOKU』で防災について考える講演会が先日、ありました。
熊本地震の「本震」から9年となった4月16日に開かれた講演会には、防災に関心がある地元の住民や県内にある震災遺構を案内している語り部など約60人が参加しました。
会場では、名古屋大学減災連携研究センターの鈴木 康弘 教授が「活断層地震にどう向き合うか」をテーマに基調講演。
この中で鈴木教授は、熊本地震を引き起こした県内を走る活断層、布田川断層帯と日奈久断層帯の活動について詳しく解説し、「これらの活断層が再び動くリスクを認識した上で地震に備えてほしい」と呼びかけました。
また、信州大学教育学部の内山 琴絵 助教は、被災地の写真や動画など『災害アーカイブ』を活用した各地の取り組みを紹介。
「熊本地震の記憶を風化させないためには震災の記録を地域で受け継いでいく仕組みづくりが必要」と話しました。
【参加者】
「地域住民の育成は大事だなと思いました」
【参加者】「薄れていく部分もあるんでしょうけど、その一方で、続けていこうとする、伝えようとする人たちの輪に自分もどんどん積極的に参加していけたらなと思った」