浅尾環境大臣は、水俣病犠牲者慰霊式や被害者団体との懇談に出席するため30日、水俣市を訪れ、公式確認のきっかけとなった小児性患者と面会しました。
浅尾大臣は、69年前、水俣病が公式に確認されるきっかけとなった小児性患者の田中実子さんの自宅を木村知事と共に訪問し、15分ほど面会しました。
実子さんは2歳の頃に水俣病を発症し、現在71歳。
ヘルパーによる24時間態勢の介護を受け、会話はできませんが、浅尾大臣が訪問した際には目を開けて応じたといいます。
義理の兄で、実子さんと一緒に暮らす認定患者の下田 良雄さんによりますと、浅尾大臣は「今までよく生きてこられましたね。ご苦労おかけしました」という趣旨の声をかけたということです。
【田中実子さんの義兄 下田良雄さん】
「水俣病患者の生活をよく見てもらえて良かった」
「今年から(国による)健康調査も始まるが、それをしっかりやってもらって、今も苦しんでいる人たちを一人でも多く救ってほしい」
30日は、6つの被害者団体と懇談した浅尾大臣。
1日も朝から2つの被害者団体と懇談し午後からは水俣湾埋め立て地で営まれる犠牲者慰霊式に参列する予定です。