任期満了に伴う宮城県石巻市、登米市、栗原市の市長選挙は4月27日に投票が行われ、登米市では、新人の熊谷康信氏が初めての当選を果たしました。石巻市と栗原市では、いずれも現職が再選を果たしています。

現職と新人3人、合わせて4人の戦いとなった登米市長選挙では、元市議会議員で新人の熊谷康信氏が初めての当選を果たしました。今回の選挙戦では実質的な市の新たな庁舎で、中心部に計画する複合施設「地域交流センター」の整備の在り方が主な争点となっていました。

登米市長選で初当選を果たした熊谷康信氏
「まずは地域交流センターの白紙撤回を掲げています。市民の命を守るべく市民病院の改革をしっかりと進めるために尽力していく。私47歳、若い世代に託された、市政の舵取りを託されたものだと、そういった自負で受け止めている」

石巻市長選挙では、現職の斎藤正美氏が新人2人を破り、2回目の当選を果たしました。

石巻市長選で2回目の当選 斎藤正美氏
「しっかりと担い手の確保などをやるべきで、そのためにも1つ考えることは、石巻は多文化共生社会を作り上げること。外国人が『石巻がいいよ』とそういうまちづくりをこれから目指していかなければならない」

一方、3度目となる中学・高校の同級生対決となった栗原市長選挙は、現職の佐藤智氏が2回目の当選を果たしました。人口減少対策などが争点となる中、佐藤氏は2人目以降全ての保育料の無償化など、子育て世代の負担軽減などを訴えました。

栗原市長選で2回目の当選 佐藤智氏
「10年後、20年後を見据えた時に、くりこま高原駅前の整備。そして若者の働く場の確保、工業団地の整備、この2つはすぐに実行にとりかかりたい」

投票率は、登米市で58.94パーセント、石巻市で36.91パーセント、栗原市で67.67パーセントと、いずれも過去最低となっています。

仙台放送
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