東北電力は、昨年度の連結決算を発表し、3年ぶりの減収減益になったものの、2年連続の黒字となったと明らかにしました。
東北電力によりますと、昨年度の連結決算の売上高は2兆6449億円で、前年より1729億円減りました。経常利益は2567億円と2年連続の黒字となりましたが、前の年より352億円減り、3年ぶりの減収減益となりました。
東北電力では去年10月に女川原発2号機を再稼働していて、減価償却費などを除くと、125億円の燃料費削減による経営改善効果が生まれたとしています。
一方、高騰が続く電気料金の見直しについては、検討は続けるものの、物価や金利の上昇により、電力安定供給のコストが増えていて難しいとの認識を示しました。
東北電力 石山一弘社長
「現時点では一時的な割引も含めて電気料金の値下げを判断することは難しい」
東北電力は今年度の業績予想についても減収減益が続くと見込んでいます。