石破首相は、ベトナムとフィリピンを訪問するため羽田空港を出発しました。
同行しているフジテレビ政治部・若田部遥記者の報告です。
アメリカの関税措置を受けて中国がASEANに接近する中、石破首相は周辺に「ASEANに日本と一緒にやろうと思ってもらえることが重要だ」と話していて、訪問を通じ関係を一層強化する考えです。
石破首相:
アメリカの関税措置によって、両国とも経済に大きな影響がある。現地で日本企業の皆さまのいろんな意見、懸念もよく承ってトランプ関税に対する政策に役立てたい。
最初に訪れるベトナムはトランプ政権から46%の高い関税を示されていて、石破首相は首脳会談で対応について意見交換する意向です。
また、日本が防衛装備品などを供与するOSAという枠組みでの支援も伝える見通しです。
海洋問題で中国と対立するフィリピンでは、防衛秘密などを共有するための協定(GSOMIA)の締結に向けた協議開始を確認する予定です。
アメリカと中国の狭間で、経済・安保両面での日本の存在感をどう示すかが注目です。