1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。

今回探るのは1971年(昭和46年)に大阪市で撮影された写真ですが、写真を見た兵動さんは「水漏れエグい」「配管破れて失敗した人たち?」と、大量の水流が気になるようです。

街で古くからやっているお店なら何か知っているのではないかと、駄菓子屋さんやたばこ屋さんで聞き込みをしたところ、どちらの店主も「阪急三番街」に滝があったと教えてくれました。

■駅直結でいつもにぎわう「阪急三番街」

「阪急三番街」は、阪急電車の大阪梅田駅の地下に併設されたショッピングセンターで、ファッション・雑貨やグルメなどの店が並んでいます。駅直結ということもあり、開業当時から常ににぎわいを見せています。

実際に行ってみると地下街に川が流れていて、兵動さんも学生時代に何度も来て、昔からオシャレな所だったなあと思い出しました。

阪急三番街商店会事務局に連絡をすると、事務局次長の美馬孝宣さんが来てくれて、「南館から北館を結ぶ水の動線を作りたかったのでしょう」と、川が作られた理由を話してくれました。

■1969年オープン 平日でも約30万人が訪れる人気スポットに

阪急三番街が誕生したのは1969年。宝塚線のホーム移設とともに駅直結のターミナルショッピングセンターとして華々しくオープンしました。

テーマは「川のあるまち」。南館と北館をつなぐように地下に川を作るという発想が人気を呼び、平日でも約30万人が訪れたほど大阪を代表するスポットになったのです。

京都線の新ホームが開業した1971年に、阪急三番街はさらに大きくなり、「滝のあるまち」として第二期オープンをしました。

写真に写っていた「三段の滝」や、ほかに12メートルの「大滝」もこの時に登場しました。これらの滝は三番街のシンボル的な存在になりました。

2つの滝は1990年のリニューアル時に取り壊され、新たに何本もの水が飛び交い輪をくぐり抜ける「アクアマジック」が誕生しました。

また今も残る南館のトレヴィの泉にあった池には、多くの人がお金を投げ、4年で1000万円も投げ込まれたのだそうです。

かつて滝やアクアマジックがあった北館には、2018年に「FOOD HALL」がオープンしています。

進化を続けてきた三番街ですが、地下に川を流したのは「お客さんの動線」を作る戦略だったと、美馬さんは言います。川の流れに沿って三番街の奥までお客さんに行ってもらい、滞在時間を長くするエンタテイメント性を高めたのが川だったのです。

■フードコートのそばに「滝」の名残り 進化を続ける「阪急三番街」

さて三段の滝ですが、今もエスカレーターの横にその名残りがありました。

【兵動大樹さん】「みんな青春時代を三番街で過ごしてきた。次はどんな進化をするんですかね?」

【美馬孝宣さん】「これ以上どう進化するのか、私にも分かりません」

▼兵動さんの今と昔を探る旅の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
https://youtu.be/1z9svkNGbpY

(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2025年4月18日金曜日放送)

関西テレビ
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