米子市の飲食店で4月12日に食事をした9人が、下痢や腹痛、発熱などを訴える集団食中毒が発生しました。
米子保健所では、「カンピロバクター」が原因の食中毒と断定し、この飲食店を25日から28日までの4日間の営業停止処分としました。
【画像:カンピロバクター菌 出典:内閣府 食品安全委員会HP】

処分を受けたのは米子市の「炭火割烹 大山」です。
米子保健所によると、4月13日に米子市内の医療機関から、「発熱と下痢の症状がある7歳の女の子の便を検査したところ、カンピロバクターが陽性になった。他にも症状がある人が複数いる」と連絡がありました。

保健所が調査したところ、4月12日に「炭火割烹 大山」で食事をした5グループ9人が、下痢や腹痛、発熱などの症状を訴えていることが分かり、このうち4人からカンピロバクターが検出されたことから、保健所はこの飲食店の食事が原因の食中毒と断定しました。

この飲食店は、焼き鳥などを提供していて、生肉の提供はなかったということです。
9人は軽症で、快方に向かっているということです。

カンピロバクターは、牛、豚、鶏、その他ペットなどの動物の腸管にいる菌で、少量でも下痢、腹痛、発熱、頭痛などを発症します。発症までの期間は、一般的に食事後2日から3日です。

保健所は、カンピロバクターによる食中毒を防止するため、生肉を取り扱ったあとは手指や調理器具を洗浄・消毒することや、肉の生食は避けて、中心部まで十分に加熱(75℃1分間以上)することなどを呼びかけています。

TSKさんいん中央テレビ
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