国に無登録で海外の業者への投資を勧誘したとして金融商品取引法違反の罪に問われている男の初公判が4月25日岡山地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。裁判は即日結審し検察は懲役3年、罰金400万円を求刑しました。
起訴状などによりますと、千葉市の会社員、井上昂大被告(32)は2019年8月から2020年の10月にかけ、東京の宣伝広告会社の社長ら6人と共謀し、国に登録せずに元本保証をうたい全国の投資家から海外ファンドへの出資金約44億円を募ったして金融商品取引法違反の罪に問われています。
岡山地裁で開かれた25日の初公判で井上被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。裁判は即日結審し、検察側は、井上被告が海外ファンドを共犯者に紹介し、出資の勧誘を促したなどとして懲役3年、罰金400万円を求刑しました。
一方、弁護側は井上被告がすでに一部を弁償していることや、今後投資業を行わない意思を示すなどし、無登録で金融商品を取り扱った事実のみが考慮されるべきとして罰金刑が相当と主張しています。判決は5月16日に言い渡されます。