瀬戸内のエコな話題をお伝えする「エコナビ」です。今回は、環境への負荷が低い「農業」とある「家具」を組み合わせた面白い取り組みを始めた会社を紹介します。
(佐藤理子アナウンサー)
「皆さん「アクアポニックス」ってご存じですか?魚と植物を同時に育てる循環型の農業システムで、環境への負荷が低い農業方法の一つなんですが、こちらの会社では、そのシステムを使って癒しの空間が広がるオフィス家具を制作しています」
それがこちらの「オアシスカウンター」。デスクの目の前には水槽が、その上には青々と植物が育っています。「アクアポニックス」は、水槽内で養殖している魚の排泄物から栄養素を取り出し植物の養分として活用、植物によって浄化した水を水槽に戻す構造で、水産養殖と水耕栽培を融合した循環型の食料生産技術のことです」
(ファイバー 中野将之取締役)
「衣・食・住、生活で必須の所をやってみたいと。単純に農業や漁業を始めても売れないなどリスクもあるので、世の中にない技術をまずやってみたいと思った」
ファイバーではオフィスを水と緑のオアシスにしたいという思いからアクアポニックスに注目。家具と一体化させることで新たな視点から研究開発を進めています。
(佐藤理子アナウンサー)
「(水槽が)目線にあることで気分が和らぐ」
(ファイバー 中野将之取締役)
「パソコン上でシステムを監視し、家具としても使えるし、CO2濃度がどれだけ低減しているかなど計測し、作業することでリラックス効果があるということが計測できる家具になっている」
海外では既に大規模農場などが経営されていて、その市場規模は2029年には約20億ドルに達すると予測されるアクアポニックス。オフィスや家庭の中心に設置するのが当たり前の時代がやってくるかもしれません。