現代日本画の秀作を一堂に集めた『春の院展 秋田展』が24日、秋田市で始まり、多くの人が鑑賞を楽しんでいました。

今回で80回を数える『春の院展 秋田展』は、日本画壇の秀作を一堂に集めた展覧会です。会場となっている秋田市のアトリオンには、東京で開かれた本展に出品された345点のうち132点が展示されています。

最高賞の春季展賞に選ばれた神奈川県の柏谷明美さんの作品『冬の花火』は、川の水面に映る枯れた植物の影を花火に例え、亡き父の生と死を表現しました。

また、秋田県関係者の作品は6点が入選を果たしました。

初めて入選したのは、秋田市出身で東京に住む加藤節子さんの作品『My Prayer』です。休日にレコードを聴く夫の姿を描いていて、新聞紙の下地に岩絵の具などを塗り重ね、質感で古民家を表現しています。

会場ではこのほか、日本画壇を代表する巨匠から新鋭の画家まで多彩な作品を鑑賞することができます。

秋田魁新報企画事業部・下村直也部長:
「モチーフは人物や風景など多彩な作品がそろっている。それぞれじっくり鑑賞して感じ取ってもらいたい」

『春の院展 秋田展』は5月6日まで開かれています。

秋田テレビ
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