秋田市に整備されるスタジアムは新設か改修か、まだ正式に決まっていません。沼谷市長は30日、「費用が分からない中で、整備主体だけが先に決まるのは違和感がある」と述べました。一方、秋田県の鈴木知事は28日の市長との面会後「市が整備主体の前提」と話していて、考え方に違いが見えています。

新たなスタジアムは、整備主体が秋田市で、八橋運動公園の第2球技場と健康広場に建設される計画でした。

一方で、4月に就任した沼谷市長は、ブラウブリッツ秋田のJ1ライセンスの交付などに影響がない範囲で「ASPスタジアムの改修」と「新設」のどちらも視野に検討を進める方針を示しています。

28日に鈴木知事と面会した後、沼谷市長は整備主体について「新設や改修のコストが出て、初めて財源が見えてくる。決定した段階ではない」と述べ、一方の鈴木知事は「整備主体はあくまで秋田市の前提で話した」として、両者の考えに違いが見られました。

30日の定例会見で、改めて整備主体についての認識を問われた沼谷市長は「新設であれ改修であれ、整備費用が全く分からない中で、整備主体だけが先に決まるのは違和感がある。秋田市が整備主体になることを頭から否定しているわけではないが、いくらかかるか分からないもの、新設になるか改修になるか分からないものを、秋田市が主体でやりますと約束して進んでいくというのは、議会制民主主義に反すると私は思っている」と述べました。

さらに、沼谷市長は「規模や費用などのシミュレーションは誰かがやらなければ永遠に進まないので、市で進めている。その後、負担の在り方や課題などを県やブラウブリッツ秋田に示し議論していく」と今後の方向性を話しました。

沼谷市長は5月1日、都内でJリーグのチェアマンと面会し、自身の考えを説明するとしています。

秋田テレビ
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