「日本」をテーマにした砂の像の展示が鳥取市の鳥取砂丘砂の美術館で4月25日から始まります。開幕を前に、砂の美術館から福島睦アナウンサーがお伝えします。
福島睦アナウンサー:
迫力ある表情、神話に登場する伝説の怪物”ヤマタノオロチ”!そして、オロチに立ち向かう”スサノオノミコト”!出雲神話のハイライトともいえる場面が砂だけを使って再現されています。
鳥取市の鳥取砂丘砂の美術館にやってきました。
砂の美術館では、「砂で世界旅行」をテーマに毎年、世界各地の風景や人物をモチーフに制作された砂像、砂の像が展示されています。
今回が16回目となる砂像の展示、テーマは初めて「日本」に、大阪・関西万博の開催に合わせて企画されました。
会場に並ぶのは日本、イタリア、ロシアなど12か国の砂像彫刻家が制作した19作品。合わせて約3000トンの砂が使われています。
「日本」がテーマということで、作品からは神話の時代から現代にいたるまでの歴史や自然、文化などを感じることができます。
作品『戦国武将・織田信長』は、鋭い目つきやたたずまいまで表現され、信長がそこにいるかのような緊迫感があります。
また、江戸時代に生まれた浮世絵。
世界に誇る日本の文化が現代に蘇りました。
こちらは10円玉でもおなじみの京都・宇治の「平等院鳳凰堂」。
左右対称の優美な形や周囲の庭園まで緻密に再現されています。
また会場の一番奥に進むと、富士山に、姫路城、そして京都の清水寺。
高さ5メートル、幅20メートルの壮大なスケールで再現された、日本にある「世界遺産」。近づいてみると緻密にして圧巻の大きさです。
砂で再現された日本を見ることで、新たな日本の魅力に気づくかもしれません。
日本をテーマにした「第16期展」は4月25日から2026年1月4日まで開催されます。
砂の美術館は万博から足を伸ばすプラスワン旅行の需要に向けて国内外へのPRにも力を入れ、50万人の大台を目指したいとしています。