自転車の交通違反について、新たに反則金での取り締まりが2026年4月からスタートすることが正式に決まりました。
どのような違反行為があるのか詳しく見ていきます。
2026年4月以降は、「止まれ」の標識を無視して通行すると、青切符が切られて5000円が反則金として取られるということです。
これだけでなく、「スマホ『ながら運転』」は1万2000円の反則金、「並走/2人乗りなど」は3000円の反則金、それから「傘さし・イヤホン使用」は5000円の反則金が取られることになります。
さらに、水たまりに入ったりして徐行せずに他人に迷惑をかけたりする「泥はね」などでは、5000円の反則金が取られることになります。
では、次のような場合はどうなのでしょうか。
宮司愛海キャスター:
自転車で車道を走行中、信号は赤です。赤だったので歩道側を見ると信号は青でした。車線変更をして歩道側を走った場合、これは違反でしょうか、違反にならないでしょうか。
青井実キャスター:
自転車のままだと、歩道だからだめなんですよね多分。
宮司愛海キャスター:
正解です。これも違反で6000円の反則金を取られます。
青井実キャスター:
難しいですけれども、でもアウトですから、だめだということですね。確かに知っているものと知らないものがたくさんありますけど。
遠藤玲子キャスター:
今、学校で自転車講習をするんですよ。子供の方が実は知っているケースがあって、大人の方が知らない可能性があります。
他にどんな反則金があるか見ていきます。
車に追い抜かれる際に左に寄らなかったら5000円、夜間のライト未点灯も5000円、ブレーキが利かない自転車に乗った場合も5000円、不必要な急ブレーキも5000円の反則金が取られることになります。
青井実キャスター:
「不必要な急ブレーキ」も難しいですよね。
宮司愛海キャスター:
定期的に点検しなければいけないという面もあるかもしれませんね。
青井実キャスター:
結構、厳しくなるなという印象もありますが事故が多いのが背景にあるわけですよね。
全国的に交通事故の件数は減りつつありますが、2024年の「自転車でのスマホ『ながら運転』」での死亡・重傷事故というのは過去最多の28件に上っています。
こうしたことが背景にあって厳罰化が進んでいるということです。
青井実キャスター:
青切符の対象について説明してもらいましたが、していたらすぐにこの切符を切られてしまうものなんですか?
宮司愛海キャスター:
それはそうとも限りません。例えば、警察官の警告に従わなかったり、それから危険を生じさせた際に切符を切るということを想定しているということで、ここから2026年4月までにパブリックコメントなどを募集して、いろんな意見を取り入れながら考えていくということです。
青井実キャスター:
金子さん、青切符を切る判断もそうですし、線引きが難しいなと思いますけどね?
SPキャスター・金子恵美さん:
やっぱり青切符を導入するって結構大きなことではありますよね。身近な乗り物であるにもかかわらず。そこが現場感とちょっと違う運用するということになると、市民からの反発もあって、その対応をするのは結局現場の警察官ということもあるので、まずはパブコメをと。市民の声を聴いて実態を把握していくということだと思います。ただ自転車教室とかありますけど、せいぜい自転車教室でしか学べないとなると、もう少し自転車は軽車両で危険なものだということを認識して、しっかりと正しい乗り方をするということを家庭の中でも話す機会を持った方がいいと私は思います。