インド政府は隣国パキスタンとの係争地で観光客らが銃撃されたテロ事件を受け、パキスタンとの国境を閉鎖する対抗措置を発表しました。
インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側の支配地域で、22日に観光客らが武装集団に銃撃され、26人が死亡しました。
事件を受けてインド外務省は23日に会見を開き、パキスタン政府がテロ攻撃を支援したとして国境にある検問所を閉鎖すると発表しました。
また、両国を流れるインダス川の水資源の配分を定めた協定を停止すると明らかにしました。
一方、パキスタン政府は23日「亡くなられた方に哀悼の意を表します」などとする声明を発表しました。
事件については、パキスタンを拠点とするイスラム過激派系の組織が犯行声明を出していて、パキスタン政府は関与を否定しています。
インドのモディ首相はSNSで「この凶悪な犯行の背後にいる者は法の裁きを受けるだろう」と怒りをあらわにしていて、両国の関係がさらに悪化する恐れがあります。