2022年に北海道・知床半島沖で遊覧船が沈没した事故から23日で3年です。この事故を教訓に、秋田県内では観光シーズンが訪れるのを前に、観光遊覧船の安全点検が進められています。

ゴールデンウイークや初夏の時期に多くの観光客が訪れる仙北市の田沢湖です。ここでは112人が乗れる遊覧船が運航されています。

観光客に安全に楽しんでもらおうと、23日は運航会社のスタッフと国土交通省秋田運輸支局の職員11人が、船体で水が漏れていないか、救命胴衣が定員分備えられているかなど、運航・設備に関する約100項目を確認しました。

3年前の2022年、北海道・知床半島沖で観光遊覧船が沈み、20人が死亡、6人が行方不明となりました。

以降、国は安全対策を強化し、業務用の無線機の設置を義務付けました。そのため、参加者は無線の通信状況もチェックしました。

点検の結果、問題点や異常は見つかりませんでした。

国土交通省秋田運輸支局・鳥屋部敦次長:
「利用者のために安全安心が一番。何ごとも基本にかえるのが大事で、日々心がけてほしい」

羽後交通興業観光事業部・小田原一清運航主任:
「とにかく安全ファースト。お客さまの安全が第一なので、それに向けて準備をした。船からしか見られない景色があるので楽しんでほしい」

国交省は24日、男鹿市でも遊覧船を点検します。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。