大阪・関西万博で鳥取砂丘の砂を活用した展示をしている鳥取県が、同じく砂を全面に押し出した展示をする中東の国・ヨルダンと連携して、万博を盛り上げる「砂同盟」を結成しました。

4月23日、大阪・関西万博であった調印式。
平井知事とヨルダン館のハッダード政府代表代行が登壇し、とある協定書にサインしました。

司会:
両地域の砂を交換してもらいます。

鳥取とヨルダン。
国境を越えたコラボの縁は”砂”。
両者が結成したのは、その名も「砂同盟」です。
「砂」をモチーフにしたパビリオンを展開する両者が連携して、万博を盛り上げようと誓いました。

鳥取県・平井知事:
万博のおかげで砂で砂がる(つながる)ことができたと思います。

杉谷紡生記者:
ヨルダン館には、赤い砂が一面広がっています。触ってみますと、一粒一粒がきめ細やかでさらさらとしています。

ヨルダンのパビリオンには、人気映画『スター・ウォーズ』の撮影地として知られる砂漠地帯の保護区「ワディ・ラム」の赤い砂。
約22トンの砂を運び込みました。

この展示が、鳥取砂丘の砂を敷いた鳥取県の出展ゾーンと共通しているとSNSなどで話題に…。
これに乗じた鳥取県がヨルダン側に打診し、「砂同盟」の結成が実現しました。
万博の出展地域同士が協定を結ぶのは、今回が初めてです。

相互に連携して盛り上げようと、それぞれのブースを巡るスタンプラリーや砂の違いを紹介する企画などを検討中だということです。

鳥取県・平井知事:
万博という素晴らしい機会に友情を結び合う、しかも砂で交流していく。そんな一日が始まった感じがいたします。相手がヨルダンなので歩みヨルダン、という感じでした。

砂から生まれた予想外の砂がり(つながり)!
県は、砂に絡めた展示をしている中東諸国やアフリカなどのパビリオンにも声をかけて「砂同盟」拡大を目指していて、万博がもたらした新たな縁を活かして、鳥取の魅力発信を狙います。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。