宮城県大郷町のスポーツパーク構想をめぐる裁判が、仙台地裁で開かれました。構想に反対する議会の解散を求める住民投票を行うための署名に無効なものが含まれていたなどとして、一部の議員が署名の無効の確認などを求めています。

スポーツパーク構想とは、町内の農地に大規模なサッカー場などを建設する構想で、大郷町では構想に反対する議会の解散の賛否を問う、住民投票を行うための署名が賛成派の住民によって集められていました。

しかし、この署名について、一部の町議会議員が「違法な代筆など、無効なものが含まれ、住民投票に必要な署名数を満たしていない」などとして、仙台地裁に提訴し、一部の署名の無効の確認などを求めています。

4月23日、仙台地裁で開かれた第1回口頭弁論で、原告の町議会議員は「町の選挙管理委員会の審査が不十分で、住民投票は成立しない」などと意見陳述しました。

原告 鎌田暁史議員
「町の選挙管理委員会が、なぜ不十分な署名審査を行ったのか、その原因がどこにあるのかを究明したいと考えている」

一方、大郷町側は訴えの棄却を求めています。

住民投票は4月20日に行われる予定でしたが、仙台地裁が判決が出るまで延期とする決定を出したため、取りやめとなっています。

仙台放送
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