オンラインカジノのサイトにアクセスできないようにする「ブロッキング」の検討が政府で始まりました。
オンラインカジノでの違法賭博の広がりが社会問題化していることを受け、総務省はきょうサイトへの接続を強制的に遮断する「ブロッキング」などを検討する有識者会議の初会合を開きました。
ブロッキングはプロバイダーが利用者の通信内容を把握することになるため、憲法の保障する「通信の秘密」の侵害にあたるとして日本では現在、サイト開設自体が違法となる児童ポルノのサイトのみ接続遮断が認められています。
きょうの会合では、ブロッキングに関する課題やフランスでは導入されていることなど諸外国の状況、オンラインカジノにおける被害の実態などが紹介されました。
出席した有識者からは「これまでの対策では防ぐ方法がないのが現実」、「ブロッキングを認めるとしても、他の手段を尽くした上で、最後の手段として行われるべき」など様々な意見が出され、丁寧で慎重な検討を進めていくことで一致しました。
有識者会議では今後話し合いを重ね、今年夏頃をメドに中間報告を取りまとめる方針です。
海外で合法的に運営されているオンラインカジノでも日本から接続して賭博を行えば違法となり、賭博をした者には50万円以下の罰金、常習的な場合は3年以下の懲役が課されます。