石破首相は22日午前、官邸で、グラス・ジョージ新駐日米国大使による表敬訪問を受け、約30分間、面会した。
面会の冒頭、石破首相は「トランプ大統領の信頼が厚い大使の着任は、日米間の同盟にとって大きな意味がある」と述べ、歓迎する意向を表明した。
これに対しグラス氏は「何ヶ月も、何度も、日本と、石破首相と一緒に仕事ができるのを大変楽しみにしている。友情を強めていきたい」と述べた。
また石破首相は、日米同盟をさらに強固にするとともに、在日米軍による事件・事故の防止に取り組むよう要請したのに対し、グラス氏は「真剣に受け止めている。協力して働いていきたい」と応じた。
会談後、グラス氏は記者団に対し、石破首相と関税についても話したと明かし、「日米双方がまた月末に会談を行う。日米が合意することについては、非常に楽観的に見ている」と話した。
その上で、「トランプ大統領が日米交渉に前のめりになっていることは、16日にホワイトハウスで行われた会談に参加したことがよく示してる」と強調した。
さらに北朝鮮による拉致問題についても議論したと述べた上で、「理解を深めるためにも、拉致被害者家族にお会いしたいと伝えた」と述べた。