アメリカの関税措置などをテーマに国会で集中審議が行われ、石破首相や交渉担当の赤沢大臣らが出席しました。
石破首相:
大統領自ら最初から出てくるというのを私は見たことがない。想定をかなり超えていた。
石破首相が想定外と語ったのは、トランプ大統領が登場した先週の関税交渉です。
石破首相:
今回のことを教訓として、世の中なんでも起こりうるということを改めて肝に銘じて、これから先やっていかなければならない。
石破首相は、日米の交渉が「世界のモデルになり得る」と強調しました。
一方、野党側が赤沢大臣に質(ただ)したのは、自動車や農産品の関税について第1次トランプ政権との間で合意した日米貿易協定に今回の関税措置が違反することを交渉の際に指摘したか、です。
立憲民主党・小沼巧参院議員:
日米貿易協定違反ではないかと確認してきたか否か。
赤沢経済再生相:
日米貿易協定について私からは言及したが、それ以上の詳細について答えは差し控えたい。
立憲民主党・小沼巧参院議員:
明らかに協定違反であると一刀両断してしかるべき。
赤沢経済再生相:
こちらが一刀両断したところで相手が納得せずということはよくある。
こうした中、22日からアメリカを訪問する加藤財務相が21日夜に首相官邸を訪れました。
ベッセント財務長官との協議に向け、基本的な考え方を石破首相に説明したとしています。