サッカーJ2ブラウブリッツ秋田が使う秋田県潟上市のクラブハウスにある子ども食堂に17日、にかほ市のレストランのシェフが招かれ、子どもたちが本格的なフレンチの味を堪能していました。

2024年9月に潟上市に完成したブラウブリッツ秋田のクラブハウス。選手が練習や食事をする設備が備わっていますが、食堂は「子ども食堂」としても活用され、2025年4月までに地域の人や家族連れなど約830人が訪れています。

ここで4月17日に、1日限りのイベントが開催されました。

招かれたのは、にかほ市にある「Remede nikaho(レメデ ニカホ)」。完全予約制のフレンチレストランですが、予約が取りづらい人気店です。

パリで1年修業を積んだオーナーシェフの渡邊健一さんは潟上市出身。地元の子ども食堂に貢献したいという思いで、この日限りで料理を振る舞いました。

渡邊健一さん:
「潟上市から料理人が1人生まれて、これをきっかけに野菜を知ったり、生産者を知ったり、自分たちの地元が素晴らしい場所なんだと子どもながらに感じてもらいたい」

提供された料理は、県産野菜をふんだんに使ったスープ「ガルビュール」やトリュフが香るクリームソースがかかった秋田牛のハンバーグなど地元食材で作られ、訪れた家族連れなど41人が本格フレンチを味わっていました。

訪れた子どもは「ハンバーグの肉汁がすごくておいしかった」と笑顔を見せていました。

子どもと一緒に訪れた母親は「にかほ市はちょっと遠いし、子どもがいるとなかなかレストランにいけないので、ここに来ておいしく食べられてとてもうれしい。野菜を食べない子もいるので、分からないように作ってくれていて助かる。家で食べさせようとしてもなかなかうまくいかないのでとてもいい」と話していました。

ブラウブリッツ秋田は、今後も地域に貢献できる子ども食堂を目指して地元の飲食店と連携したいとしています。

秋田テレビ
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