国会ではアメリカのトランプ政権と関税の交渉にあたった赤沢経済再生相の帰国後、初の論戦が行われました。
石破首相は日米の交渉が「世界のモデルになり得る」と意気込みを示しつつ、トランプ大統領の登場は想定外だったことを認めました。
石破首相:
大統領自ら最初から出てくるというのを、私は見たことがございません。想定をかなり超えておったということです。今回のことを教訓として世の中、何でも起こり得るということを改めて肝に銘じて、これから先やってまいらねばならない。
また野党側が、今回の関税が第1次トランプ政権との間で自動車や農産品の関税について合意した日米貿易協定に違反すると指摘したのか、ただしました。
立憲・小沼巧参院議員:
日米貿易協定に違反でないか確認してきたか、否か。
赤沢経済再生相:
日米貿易協定について私から言及したが、それ以上の詳細は差し控えたい。
立憲・小沼巧参院議員:
明らかに協定違反だと一刀両断してしかるべきだ。
赤沢経済再生相:
こちらが一刀両断したところで、相手が納得せずと言うことはよくある。
石破首相は日米貿易協定との整合性に「重大な懸念を持っている」と述べ、「常に問題提起はしている」と強調しました。
4月中に赤沢経済再生相の2度目の訪米が予定される中、政府は交渉カードの整理を加速させる見通しです。