天台宗の寺院で、男性僧侶から性暴力を受けたと訴えていた女性。

天台宗が男性僧侶を処分したものの、「性暴力があった」とは認定しなかったことを受け、「性被害が不倫のように扱われ、何もなかったように幕引きされようとしている」と訴えた。

記者会見する代理人弁護士と叡敦さん
記者会見する代理人弁護士と叡敦さん
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■「坊主に逆らうと地獄に落ちるぞ」脅して性暴力繰り返されたと尼僧の訴え

尼僧の叡敦さん(50代)は2009年から約14年間にわたって、四国にある天台宗の寺の60代の男性僧侶から性暴力などを受けたと訴えている。

叡敦さんによると、男性僧侶は、「坊主に逆らうと地獄に落ちるぞ」などと脅して、性暴力や恫喝を繰り返していたということだ。

男性僧侶によると、天台宗は、”婚姻関係がない叡敦さんと寺で長年にわたって夫婦同然の生活をした”ことで男性僧侶を「罷免」としたが、性暴力については認定をしなかったということだ。

※「罷免」=住職から解任すること

男性僧侶が住職を務めていた寺 ※映像を加工しています
男性僧侶が住職を務めていた寺 ※映像を加工しています

叡敦さん:まるで私の14年に続いた被害が、不倫でもあったかのように(された)。何もなかったように幕引きされようとしています。苦しくて仕方がありません。性暴力は一生引きずる終身刑みたいなものです。粉々にされた私の人生が元に戻ることは生涯ありません。

叡敦さん側は「今後の対応を検討する」としている。

叡敦さん
叡敦さん

(関西テレビ 2025年4月18日)

関西テレビ
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