笠岡市の食品小売業「尾山」が事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入ったことが民間の信用調査会社の調べでわかりました。負債額は約8900万円とみられています。
帝国データバンク倉敷支店の発表によりますと、尾山は2019年10月に設立された食品の小売業者です。笠岡駅前にあるショッピングセンター内で親族が経営していた食料品店を承継し、「シーサイドおかもと」の店名で青果物を中心とした生鮮食品を販売していました。2023年12月期には年売上高約6500万円を計上していました。
しかし、その後は物価高を反映した個人消費の落ち込み、同業他店の競合激化により売り上げの低迷を余儀なくされ、収益性も悪化して財務内容は債務超過に陥っていたということです。
また、テナント料の支払いが遅延するなど厳しい資金繰りが続いていたということです。負債は約8900万円とみられています。