イタリア南部の都市ナポリ近郊にある観光名所の山でロープウェーのゴンドラが地面に落下し、4人が死亡、1人が重傷を負いました。
ナポリ近郊にある山、モンテ・ファイトで17日午後2時半ごろ、上り運転中のロープウェーのゴンドラが地面に落下しました。
地元メディアなどによりますと、ゴンドラには外国人観光客4人と作業員1人が乗っていましたが、このうち4人が死亡、女性1人が重傷を負いました。
ゴンドラを支えるケーブルが切れたことが原因だということです。
事故が発生した際には、別のゴンドラ2基も地上から約20メートルの高さで緊急停止し、16人の乗客らが救助されました。
事故の直前には雷雨の気象警報が出されていたほか、事故の後は悪天候で捜索が難航したため、検察当局は当時の運行管理に問題がなかったかなどを調べています。
モンテ・ファイトはナポリから南東に約45kmにある高さ約1100メートルの山で、ナポリ湾を一望できる絶景スポットとして知られ、2024年の1年間で約10万8000人がロープウェーを利用しました。
冬は営業を停止していて、約10日前から営業を再開したばかりだということです。
アメリカを訪問していたイタリアのメローニ首相は、「悲劇的な事故を知り、イタリア政府を代表してお見舞いと哀悼の意を表します」とのコメントを発表しました。
現地メディアによると、このロープウェーは1952年に開業後、1960年にゴンドラが落下して4人が死亡しました。
またイタリアでは2021年、北部のピエモンテ州でロープウェーが落下して14人が死亡する事故がありました。