パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が停戦を破り、大規模攻撃を再開してから18日で1カ月となります。
イスラエル軍は攻撃再開後、ガザ地区の30%を占領し、パレスチナ側の死者は1700人近くにのぼるなど停戦への見通しは立っていません。

イスラエル軍によりますと、3月18日に大規模攻撃を再開してから約1200カ所を空爆し、イスラム組織ハマスの高官11人を含め、多くの戦闘員を殺害したと主張しています。

また、イスラエル軍は南部ラファを包囲したほか、ガザ地区の約30%を緩衝地帯として占領した上で、カッツ国防相は16日「軍は撤退しない」との考えを示しました。

一方、ガザ保健省は17日、イスラエル軍の病院への攻撃などで負傷者への治療も難しくなっているとしていて、これまでに1691人が死亡、4464人が負傷したと発表しています。

また国連などによりますと、ガザ地区で約70%の地域の住民が強制退去を命じられている他、1カ月半以上人道支援物資の搬入がされておらず、飲料水や食料が不足していて、2023年の戦闘開始以降、人道状況が最悪である可能性が高いと国際社会に支援をよびかけています。

停戦交渉をめぐっては、イスラエル側が「ハマスの武装解除」を条件としていて、ハマス側は「イスラエル軍がガザ地区から撤退すること」を求めていますが、双方が合意条件を拒否していて停戦への見通しは立っていません。

フジテレビ
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国際取材部
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