イギリスの最高裁判所は、女性の定義を巡る訴訟の判決で、法的に女性と認められるのは「生物学上の女性に限られる」との判断を示しました。
この訴訟は、男性として生まれ女性を自認するトランスジェンダーも、性別による差別を禁じるイギリスの平等法のもとで「女性」として保護されるとしたスコットランド自治政府の主張に対し、女性団体が「生物学上の女性に限るべきだ」として提訴したものです。
イギリスの最高裁判所は16日、平等法における「女性」の定義について「生物学上の女性に限られる」とし、トランスジェンダーの人は法的に女性とは定義されないという判断を示しました。
一方で、「平等法によりトランスジェンダーの人は差別から保護されている」ともした上で、「この判決を一方の勝利と見なすべきではない」とも強調しています。