日米初の関税交渉が行われ、「可能な限り早期に合意する」との方針で一致しました。
関税交渉は、日本からは赤沢経済再生相らが、アメリカはベッセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア通商代表らが出席しました。
赤沢経済再生相とアメリカ側との協議について、石破首相は「次につながる」と評価しました。
石破首相:
今回、次につながる協議が行われたと認識し、これを評価をしている。
赤沢経済再生相から電話で報告を受けた上で、記者団の取材に応じた石破首相は「今後とも政府一丸となってこの問題を最優先として取り組みたい」と述べるとともに、「閣僚級協議の推移を見ながら、私自身も最も適切な時期に訪米し、トランプ大統領と直接会談したい」との意向を示しました。
与野党の反応です。
自民党・小野寺政調会長:
1回目の交渉としては、非常に成功裏の交渉ではなかったかと評価をしている。
立憲民主党・野田代表:
どのような議論だったのかなども含めて、なるべく情報を共有しないと。与党も野党も今回は国難だと思っているわけですので。
政府内では、今回の会談について「最初から『日本との協議は最優先』と確認できたのは重要だ」「お互いの主張を述べあって、協議の土台ができた」と、前向きに受け止めています。
また、日本側は安全保障での要求を警戒していましたが、外務省幹部は「トランプ大統領はいつもの持論を展開していただけ」と説明し、関税協議と安全保障は切り分けて協議したい考えを示しました。