この春に地域の企業に入社した新社会人の合同研修会が4月16日、島根県雲南市で開かれました。社会人としての基礎の習得はもちろん、社会問題化している”早期離職”を防ぐ狙いも込められています。

16日の合同研修には、製造業や医療福祉など、雲南市とその周辺に所在する16の企業から合わせて34人の新入社員が参加しました。

参加者:
私がこの会社を選んだ理由は、化粧品の製造をしているんですけど、化粧品に興味があって選びました。

先ずは、グループごとに参加者同士の自己紹介からスタートしました。
この研修会は、雲南市と周辺自治体などが採用人数の少ない地元中小企業に呼び掛けて15年ほど前から毎年この時期に開いていて、社会人としての基礎知識の習得などに加え、新入社員の早期離職を防ぐ事も大きな狙いです。
島根県内では、就職後3年以内の離職率が30%を超える状況で推移していて、離職理由の中には、社員同士のコミュニケーション不足が上げられています。

講師:
社会人は、常に他人から評価されていることを自覚しましょう。

参加者:
自分から想像していく力を付けたい。

参加者:
自ら行動できるようになりたい。

参加者は、仕事に向き合う上で自分が大切にしたい価値観などチェックシートを使って自己分析するなど、社会人としてのコミュニケーションの取り方を学んでいました。

雲南市商工振興課・落部大課長:
雲南をはじめ、地元に残って貰えることは有難い。こちらでの生活をはじめ、職場での定着をしていただきたい。

雲南市などでは、新社会人同士の繋がりを深めてもらい、地域に根ざす若者に育ってもらえればとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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