開幕から4日目を迎えた大阪・関西万博。
開幕に間に合わなかった2つのパビリオンが、16日、新たにオープンした。
関西テレビ「newsランナー」では、この万博に全てをかけた2人の初日に密着。その思いに迫った。

■万博に全てを描ける2人に密着 波乱の幕開け
開幕から4日目を迎え、建設が遅れていたパビリオンも続々とオープン。平日でもたくさんの来場者が訪れている。
そんな中…「newsランナー」では、万博にすべてをかける2人に密着!
しかし…待ち受けていたのは波乱の幕開け!?
”万博おばあちゃん”:銭湯行きたい!寒い!
”万博マニア”:一般の人は11時からです。
”日本一”万博を愛する2人に一体何が!

■「愛・地球博」から万博“愛”
開幕日の大行列。その先頭集団に、ただならぬ思いで参加する2人の姿が。
1人目は「万博おばあちゃん」こと、山田外美代さん(76)。
2005年に地元・愛知で開かれた、「愛・地球博」に毎日足を運んだことから、一躍有名になった。
その後、世界各国で開催された万博全てに足を運ぶほどののめりこみようだ。
大阪・関西万博に向けては、毎日会場に通うため、なんと去年12月に万博会場の近くに引っ越しを敢行。

■万博優先のヘアスタイルへ
そして実は山田さん、開幕前日は76歳のお誕生日。
この日は記念すべき開幕日に向けてのドレスアップのため美容院に。
「万博おばあちゃん」こと 山田外美代さん:毎日会場に行くと、なかなか美容院に来られないので、その後セットしやすいふうにできますか?
万博最優先のヘアスタイルを要望。その後も話す内容は…。
山田外美代さん:館に入ったら、しっかり見ないと失礼なので、それは見るようにします。
美容師:無人のバスが走ってるって聞いたんですけどね。
山田外美代さん】「走ってます、走ってます。東ゲートを出たところに行くと。
ずっと万博のことばかり!万博のために整えた髪型でいよいよ開幕に臨む。

■“万博マニア” 目指すはドイツパビリオン一番乗り…しかしハプニングが!
そして、開幕当日、朝6時すぎから並んでいたのは…万博に全てをかけたもう1人の人物。“万博マニア”こと、藤井秀雄さん(66)。
これまで世界中で開かれた48の博覧会を訪問。
望んだ万博…藤井さんには成し遂げたい悲願があるそうだ。
藤井秀雄さん:一番最初に行くパビリオンは、ドイツパビリオンです。2015年開催のミラノ万博で、たまたま一番に入館することができたんです。
目指すはドイツパビリオン一番乗り!
迎えた当日。入場ゲートの先頭にいた藤井さん!開場と同時に駆け出す!
66歳とは思えないスピードで走る藤井さんは、そのままドイツパビリオンに到着。

果たして1番乗りできたのだろうか…。
藤井秀雄さん:ファーストカスタマー。
ドイツパビリオンのスタッフ:一般人は11時からです。すみません。
残念ながら11時からのオープンで入場できず…別のパビリオンに向け、再び爆走するが…。
タイパビリオンのスタッフ:今は営業してないです。
一番乗りどころか、どこにも入れない事態に。
その後も走り続けた結果…「ようこそサウジアラビア館へ」。
どうにかサウジアラビア館を楽しむことができたようだ。

■万博おばあちゃん流「万博の楽しみ方」
一方、「万博おばあちゃん」こと、山田さんの万博も開幕!
山田外美代さん:走りたいですけど、『走っちゃだめよ』ときっと言われるので、一応歩きます!
はやる気持ちを抑えきれない。
山田さんには、万博の楽しみ方の流儀がある。
「各国のパビリオンのスタッフと交流する」
山田外美代さん:おはよう!グッドモーニング!
どの国で行われた万博にも参加しているからこそできる楽しみ方。
各国のスタッフとの再会を求めて尋ね歩き…
万博博物館のスタッフ:本当に久しぶりです~!
次の万博で会う約束をしていく。

■「銭湯に行きたい」万博おばあちゃんを襲う開幕日の暴風雨
最高の1日になった!かと思いきや、やはり開幕日の暴風雨は山田さんにも襲い掛かっていて…。
山田外美代さん:銭湯に行きたい!寒い!!雨が降る!ここ大屋根リングなのに雨が降る!
大雨に降られて山田さんのテンションも下がり気味。さらに追い打ちをかけたのが…退場ゲートにできた長蛇の列。
山田外美代さん:『愛・地球博』の時、こういうことなかったから、初めての経験。
息子・和弘さん:初めてやな。出るのに並ぶ万博は初めてやな。
山田外美代さん:風邪ひかないようにね。
記者:ありがとうございます。

■「ここへ来たら元気になる」 万博マニアは開幕1週間は皆勤狙い
そして開幕4日目の会場には、”万博マニア”藤井さんの姿が…。
あの後、ドイツパビリオンにも無事行けたそうだ!
藤井秀雄さん:(今週は)あと木金土と頑張って続けます。(Q.体には気を付けて)全然大丈夫です、ここへ来たら元気になります。
いったい2人に大阪・関西万博は、どんな思い出を残すのだろうか。

■「不完全なままで走ってるのは前提」見つけた問題を改善していくことが大切と橋下氏
吉原功兼キャスター:天候が悪化した時にどう対応するか、これも一つ大きな課題ですね。
橋下徹氏:雨しのぐところがなかなかなかったていうね。木造リングは元々横殴りの雨は防げない所はあるから。あとは自己防衛!
吉原功兼キャスター:ご高齢の方とか、お子さんとかいるじゃないですか。
橋下徹氏:吉村さんがこれから改善、改善で、何かやるじゃないですか。そういうしのげる場所。
吉原功兼キャスター:橋下さんがアドバイスすることは?
橋下徹氏:僕は万博、何の関係もないからあれなんですけど。
吉原功兼キャスター:出てくる課題を、やっぱり1つ1つブラッシュアップして、改善につなげてほしいですね。
橋下徹氏:課題が出てくるのは、もう間違いないわけで、これを改善、改善して行く。はじめから100%完璧になるまでやらないってことになると、いつまでたってもできないから、ある意味不完全なままで走ってるところは前提の上で、改善して行きましょう、問題点を明らかにして行きましょうっていうところが重要じゃないですか。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月16日放送)
