兵庫県の斎藤知事は4月16日の定例会見で、パワハラ疑惑に関して、県の部局がハラスメント防止研修の実施を求めてから、4カ月たっても実施されていないことについて、「放置しているということはない」「年度内は議会対応で多忙だった」などと釈明した。

■県の部局が去年12月に知事含む幹部職員に「ハラスメント防止研修の実施を要請」
斎藤知事のパワハラ疑惑を巡り、公益通報の調査結果に対する是正措置として、県が知事を含む幹部職員を対象に、ハラスメント防止研修を実施するよう要請していた。
しかし、それから約4カ月たった4月16日現在も研修は実施されていない。
なお斎藤知事は、県が設置した第三者委員会がことし3月に公表した調査報告書で、パワハラがあったと認定され、自身でも認め、謝罪している。

■斎藤知事「5月くらいになると思う しっかり準備して受けさせていただく」
このことについて、斎藤知事は4月16日の記者会見で次のように述べた。
(Q.日程のメドすら立たないというのは、余りにもスピード感がないんじゃないかと、放置してるんじゃないかと受け止めるんですけれども、どうなんでしょうか?)
兵庫県 斎藤元彦知事:放置しているっていうことではないですね。年度内は議会対応も含めて、多忙だったというところもありますし。
兵庫県 斎藤元彦知事:年度明けて、新しい幹部、そして人事ということになりましたから、いま、みなさん新しい部署の中で、残っておられる方、新しく来た方含めて、人事異動の直後ということありますので。
兵庫県 斎藤元彦知事:それが少し落ち着いたゴールデンウィークの…おそらく5月ぐらいになると思いますけども、そこに向けてしっかり準備してくれていると思いますので、ここは私としてもしっかり準備をして、受けさせていただくつもりでありますので。

兵庫県 斎藤元彦知事:何も遅らせていたとか、そういう趣旨ではなくて、やはり公務の都合と状況と、あと準備の状況で、今の状況になっていて、当然しかるべきタイミングで受けさせていただくという思いではいますので、そのあたりはご理解いただきたいと思います。

また、県は公益通報者保護法と個人情報保護法についても知事を含めた幹部を対象に研修を実施する方向で調整しています。
(関西テレビ 2025年4月16日)