「令和」のゆかりの地とされる神社に罰当たりな「さい銭泥棒」が出没。

犯行の一部始終を防犯カメラが捉えていました。

2019年に始まった「令和」。

当時、福岡ではー

◆記者リポート(2019年)
「令和ゆかりの地として大変な賑わいを見せている坂本八幡宮。GW最終日も朝から参拝客の長い列ができています」

「令和フィーバー」の象徴的な場所の1つとして、全国から注目を浴びた太宰府市の「坂本八幡宮」。

記念の御朱印などを求めて連日、大勢の観光客が押し寄せました。

◆参拝客(2019年)
「きょうは令和の記念にここに来ました」

◆坂本八幡宮 御田良知 宮司(2019年)
「なんかすごいことになっています。本当に感激です、うれしい」

そんな「令和の聖地」とも言える神社で、なんとも「罰当たり」な事件がー

◆坂本八幡宮関係者
「やられたなという感じ。悲しい」

神社の関係者が大きなショックを受けたワケとは?

坂本八幡宮の中に置かれた「さい銭」箱を狙った窃盗事件が相次いでいたのです。

◆坂本八幡宮関係者
「過去に“さい銭泥棒”の被害にあった。過去にも3~4回あった」

◆記者リポート
「さい銭箱の周辺の様子が撮影できるように建物の上部に防犯カメラが設置され、犯行の瞬間が映っていました」

今年1月に撮影された映像では、未明の神社に黒い服を着た男が現れ、右手に棒のような物を持っているのが分かります。

その先端には粘着テープが巻かれ、男はそれをさい銭箱の中に入れます。

棒をゆっくりと抜き出すと、粘着テープには硬貨がくっついていました。

それを男は1枚1枚丁寧にはがして回収。

こうした行為を何度も行って、さい銭箱から現金を盗んでいました。

◆記者リポート
「男は棒を持って、さい銭を入れる小さな窓から手を入れ、犯行に及んでいました」

◆坂本八幡宮関係者
「手が器用なんでしょうね。普通の人じゃできないと思う」

そんな中、13日午前9時40分ごろ「犯人らしき人物がいる」と神社の関係者が110番通報をし、駆けつけた警察官によって男は逮捕されました。

窃盗の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の71歳の男で、さい銭箱から約500円を盗んだ疑いが持たれています。

◆坂本八幡宮関係者
「神様の罰が当たるというか、してはいけない行為をしたから、それなりの償いはしてほしい」

警察の調べに対し男はー

「食べ物やたばこを買うお金が欲しかったので盗みました」と容疑を認めているということです。

男は「同じ神社で何回も盗んだことがある」と話しているということで、警察が余罪についても調べを進めています。

テレビ西日本
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