中谷防衛相は15日の会見で、中国の支援で拡張工事されたカンボジア海軍基地に海自の艦艇が寄港すると明らかにした。
4月19日から22日までの間、IMED25(「令和6年度インド太平洋中東方面派遣」)に参加中の掃海母艦「ぶんご」と掃海艦「えたじま」は、中国の支援で拡張工事が完成したばかりのカンボジア・リアム海軍基地に寄港予定。
カンボジア政府の「完成後の最初の寄港として日本の海上自衛隊の艦船も入港させたい」との意向もあり、カンボジアと調整した結果、実現に至ったという。
中谷防衛相は「中国の海外における港湾などの活動拠点を確保しようとする動きは近年、非常に顕著になっている」と懸念を表明。
その上で、「今回の寄港は、基地がより開かれた港となることに寄与するもので、自由で開かれたインド太平洋の実現、日本を含む地域の安定と平和の実現にとって重要である」と強調した。
齋藤海上幕僚長も会見で、「海上自衛隊としても、入港の機会を得て、引き続きカンボジア海軍との連携を強化し、地域の平和と安定に貢献していきたい」と述べた。