立憲民主党の小川幹事長は15日の記者会見で、党内で意見が割れる消費税減税の是非をめぐる議論について、「敬意を持ちながら、異なる意見にいかに耳を傾けられるかが、党の懐の深さを体現することにつながる」との考えを示した。
党内では、物価高やアメリカの関税措置への対策として、食料品にかかる消費税の減税などを求める声が強まっているが、枝野元代表は12日の講演で、「減税ポピュリズムに走りたいなら、別の党を作ってください」と強くけん制した。
小川氏は、14日の党の執行役員会でも様々な議論があったとした上で、「意見が割れて当然なぐらい、非常に重大なテーマだ。この際、大いに闊達に議論してほしい」と訴えた。
さらに小川氏は、「役員会の場でお願いしたのは、意見が異なった時に、異なる意見に対してリスペクトしてほしいということだ」と強調し、「必ず意見の背景には一定の義がある」と述べた。
また、枝野氏の発言について、「安易なポピュリズムに流れがちな政治風土に対して、大きな危惧を抱いていることは大変共感し、敬意を持って聞いている」とした上で、「特に(立憲の)創業者のおっしゃることは、極めて真摯に謙虚に、現執行部としても受け止めなければならない」との認識を示した。
一方で、「今の経済状況や国民生活に深く関わる極めて重要な議論だ。互いに敬意を持ちながら、異なる意見にいかに耳を傾けられるかが、この党の懐の深さ、幅の広さを体現することにつながる」と述べた。
そして、枝野氏に対して「一定の理解をいただきたい」と求め、「別の党、新党という議論にはならない」と強調した。