米の価格が14週連続で最高値を更新し、日本の朝食が大ピンチにひんしています。
14日に発表された、全国のスーパーで販売された米5kg当たりの平均価格は4214円。
2024年の同じ時期より2倍以上高く、備蓄米が出回り始めても値下がり効果は出ていません。
加えて今、じわじわと価格が上昇しているのが、みそです。
「イット!」が訪れたのはみその専門店。
店内では、さまざまなみその中から好みのものを選び、みそ汁を味わうことができます。
店内に並ぶのは、全国の蔵元から取り寄せた約70種類のみそ。
どのようなみそが多いのでしょうか。
佐野みそ・佐野記子若女将:
8割米みそですね。お米を使っているみそが、ここ近年すごく多くなっているので。
麦みそや豆みそよりも、米みそが圧倒的に多いといいます。
仕込んでから出荷するまで、約半年かかるというみそ。
米の価格高騰の影響は出始めているのでしょうか。
佐野みそ・佐野記子若女将:
1年間の値段を去年の時点で決めているから、今は大丈夫だが来年はわからない。
今後は値上げする可能性があるといいます。
購入した人は、「みそ汁は毎日1回は必ず飲むから、値段上がってもお米とおみそは買います」「おみそは食べますからね。しょうがないかな」と話していました。
さらに、日本の朝食の名脇役にまで、影響が?
東京・浅草のおにぎり専門店「宿六」。
一番人気の鮭は、374円です。
原材料の値上がりにより、店ではこの1年で2~3回値上げをしてきたといいます。
おにぎり 浅草 宿六・三浦洋介三代目店主:
お米も(値上がり)なんですけど、具材もそうですね。のりもそうですし。のりはヤバいですね、2.2倍かな。結構な額ですよね。
記録的な不作に世界的な需要の高まりも加わり、のりの高騰が止まらないといいます。
日本の朝食が米、みそ、のりと、値上げのトリプルパンチに悲鳴を上げています。