アメリカと報復関税の応酬が続くなか、11日、中国の習近平国家主席は北京を訪問中のスペインのサンチェス首相と会談し、EU=ヨーロッパ連合に連携を呼びかけました。
中国外務省によりますと習主席は会談のなかでトランプ政権の関税政策を念頭に「関税戦争に勝者はいない」と指摘した上で「中国とEUは共に一方的ないじめに対抗し国際的な公平性、正義、秩序を守らなければならない」などと強調しました。
一方、サンチェス首相は「一方的な追加関税に反対する」と述べた上で中国との協力強化を表明したとしています。
中国としてはアメリカとの対立の長期化も見据えスペインをはじめとしたEU諸国との関係を強化する狙いです。