韓国の大統領選挙に出馬を表明した最大野党の李在明氏が会見し、「崩れた民主主義を回復させる」と訴えました。
李氏は11日、6月3日投開票の大統領選挙に向け記者会見を開き、罷免された尹錫悦前大統領を批判し、民主主義を回復させると訴えました。
「共に民主党」李在明氏:
崩れた民生と平和、民主主義を回復しなければなりません。
私イ・ジェミョンが、偉大な国民の立派な道具として、危機克服と再跳躍の道を開きます。
また、外交面ではアメリカのトランプ政権誕生により「『自国優先主義の世界大戦』が始まった」とした上で、「変化に最も機敏に対処する外交強国に生まれ変わる」と強調しました。
最新の世論調査では、李在明氏の支持率が37%で次点の保守系候補は9%と、李氏が大きな差を付けて優勢です。
李氏はこれまで、いわゆる元徴用工問題の解決策を打ち出して日韓関係の改善を進めた尹前大統領の対日政策を「屈辱外交」と呼ぶなど、日本をめぐる強硬的な発言が度々注目されてきました。
一方、専門家などからは李氏は日本に対する独自の理念があるわけでは無く、大衆の支持に基づいた考えや政策を打ち出してきたとの評価も聞かれ、外交政策については世論の動向が鍵となりそうです。