普段過ごす場所や仕事場・外出先などで大規模地震が発生した際の被害をシミュレーションできるサイトを、宮城県が作成し公開を始めました。
県が作成し、3月からホームページで公開されている「みやぎ・My被害想定シミュレーション」。住所や周辺にある建物の特徴など8つの情報を入力すると、そこで想定される被害や災害時に取るべき行動を確認することができます。
記者リポ-ト
「例えば、ビルが立ち並ぶ仙台市中心部で災害が起きた場合はどのような被害が想定されるのでしょうか?外出先、ビル、オフィス街など条件で検索すると、多数の帰宅困難者が発生という被害想定が表示されました」
シミュレーションでは、用意された21の被害想定から、それぞれの状況にあった想定が表示されるようになっています。県の調査では今後、東日本大震災と同規模の地震が発生した場合、死者は5500人に上るとも想定されています。
県防災推進課 堀口陽平主査
「津波からすぐに逃げていたいただける方を多くすることで、被害を8割減らせることが分かっている。震災から14年経って当時まだ小さくてあまり記憶がないとか、生まれていなかった方もいるので、使いやすいツールを使っていただき、防災意識をもっていただければと公開した」
被害想定の説明には東日本大震災の被害写真が使われていて、県はシミュレーションをきっかけに日頃の防災活動につなげてほしいと話します。
県防災推進課 堀口陽平主査
「次の大きな災害が、いつかは来てしまう可能性がある。少しでもシミュレーションをきっかけに、できる備えを進めていただければ」