宮城県大郷町のスポーツパーク構想をめぐり、議会解散の賛否を問う住民投票を一時停止した仙台地裁の決定について、町は4月10日、即時抗告しない考えを示しました。
大郷町 田中学町長
「裁判所の決定に対しましては、即時抗告しないことを決定いたしました」
大郷町の田中学町長は10日午前、仙台高裁への即時抗告はしないことを明らかにしました。
この問題は、東日本台風で被災した農地に大規模なサッカー場を造る「スポーツパーク構想」をめぐり、町民の一部が「説明が不十分」として関連予算案などを否決した町議会の解散を求めていたものです。
町民は2135人分の署名を集め、解散の賛否を問う住民投票が4月20日に行われることになり、3月31日からは期日前投票が始まっていました。
しかし、一部の議員が「無効な署名が含まれる」と提訴し、仙台地裁は選挙管理委員会が有効とした9人分について無効と判断。解散請求に必要な署名を下回るとして、4月8日、投票を一時停止とする決定をしていました。
大郷町は決定に対する即時抗告はしないものの、今後の裁判で町の考えを主張していくとしています。