歴史的大発見から40年、地元に「一斉里帰り」です。改修工事のため休館中の古代出雲歴史博物館で保管・展示されてきた国宝の青銅器が、発掘場所である荒神谷の博物館で展示されています。
出雲市斐川町の荒神谷博物館で4月9日から始まった『里帰り!国宝青銅器』で展示されているのは、約40年前に荒神谷遺跡で発掘され、国宝に指定された銅剣、銅矛、銅鐸といった青銅器です。
これらは、出雲市大社町の古代出雲歴史博物館で保管・展示されていましたが、4月から1年半の間、改修工事のため休館していることから、出土された荒神谷の地に戻ってきました。
企画展として、長い期間「里帰り」するのは初めてだということです。
岡本楓賀アナウンサー:
こちらが出土した青銅器です。なんとこの場所から...約2分20秒で到着しました。
発掘場所と展示場所が近いのが特徴です。
今から約40年前の歴史的大発見。出雲の静かな谷間で弥生時代の青銅器380点が次々と発掘され、考古学界を揺るがしました。
青銅器のいわば”地元”で観覧することで、より一層古代出雲の歴史ロマンを感じることができそうです。
荒神谷博物館館長・藤岡大拙さん:
至近距離から見ることができますので、ぜひともご覧になっていただきたいと思います。見ていただいた中で、改めて出雲の過去の偉大さを思っていただきたい。
この展示は2026年1月12日までで、期間中は約2か月ごとに展示する青銅器を入れ替える予定です。