宮城県の副知事が宿泊税の課税開始時期をめぐり、「秋は困難」と発言したことについて、村井知事は9日の定例会見で「やめると決めたわけではない」と話し、できるだけ早い時期に課税する考えを示しました。
宮城県 村井知事(Q秋の可能性は残っている?)
「ゼロではない」
宿泊税は、県と仙台市の観光振興策の財源として6000円以上の宿泊に対し、1人1泊あたり300円を徴収するもので、当初、課税開始時期は11月以降の年度内で調整が進められてきました。
こうした中、宿泊事業者が8日、準備が間に合わないなどとして県に課税開始を遅らせるよう要望した際、応対した小林副知事が「秋からの徴収は難しい」と言及していました。
この発言について、村井知事は9日の定例会見で同様の認識を示しつつも、次のように話しました。
宮城県 村井知事
「秋をやめると決めたわけではない。今年度、予算が入るものと見込んで、いろんな事業を考えないといけない。そういう観点から今年度の開始はマストと断言したい」
このように述べ、秋からの課税開始の可能性を残した上で、引き続き仙台市と協議を進める考えを示しました。県は、宿泊税の導入で年間約12億6000万円の税収を見込んでいます。