少子化が進み、富山県内でも県立高校再編の議論が進む一方、通信制の高校に通う生徒が全国的に増えています。

こうした中、射水市の通信制高校で入学式が行われました。

入学式が行われたのは、今年で開校6年目を迎える射水市のさくら国際高校富山キャンパスです。

新たに14人の入学生を迎え、高和正純校長が「自分がやりたかった、なりたかったことを自由に思い描き実現していきましょう」と挨拶しました。

さまざまな事情で毎日学校へ通うことが難しい人のための通信制高校。

この学校では、対面授業やレポート学習などを自分のペースで組み合わせて3年間で卒業できるカリキュラムを組んでいます。

*新入生
「自分に自信をもってこれから進もうというスタートを切れた気がする」
「人と共有してわかったことを自分の自信にして、これから(3年間は)どんな人になりたいか考えて高校卒業してから進んでいけるようになりたい」

*さくら国際高校 富山キャンパス 高和正純校長
「(通信制は)高校に行けなかった子が行く学校というイメージではなく、通信制高校の特色を理解していただいて、多様な学びのひとつとして考えてほしい」

少子化が進み高校生全体の人数が減少する一方で、通信制課程に通う生徒は全国的に増えています。

生徒数は全国で29万人あまり。

この10年で1.6倍に増えました。(2024年度:29万87人/2015年度:18万393人)

今や全国の高校生のおよそ10人に1人が通信制課程です。

そして県内でも通信制高校に通う生徒は昨年度891人と増加しています。

不登校の児童生徒の数も過去最多を更新するなど、学校に通うことが難しい子どもたちが増えているいま、教育の機会をどう確保していくか…さまざまな学びの在り方が求められています。

富山テレビ
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